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フケの原因と対策まとめ 脂漏&乾燥によるフケを治すには

フケはどうしても他人に不快感を与えてしまいます。ヤンセンファーマ株式会社が20代女性に対して行った「男性の後ろ姿に関する意識調査」(PDFファイル)によると、一番嫌われるのは「肩のフケ」という結果でした。フケが出てしまう人も、本当はちゃんと頭を洗ってとても清潔にしている人が多いのですが、頭を丁寧に洗ってさえいれば出ないというわけではなく、そこがまたフケの厄介なところです。

さらにフケは頭のかゆみにとどまらず、脱毛の原因にもなります。そんな厄介極まりないフケの原因と対策について、まとめてみたいと思います。

 

フケの原因は「脂漏」か「乾燥」

フケの原因は、大きくは「脂漏」と「乾燥」の2つに分けられます。原因によって対策の方法も変わってくるので、まず自分がどちらの原因でフケが出ているのか確認することが大切です。

脂漏が原因の「脂性フケ」

皮膚は普段から皮脂というあぶらが分泌されていますが、この皮脂が多くなった状態のことを脂漏(しろう)といい、これが原因で出るフケのことを「脂性フケ」といいます。脂性フケの特徴は、ある程度大きな塊のフケが出ることです。

皮脂はカビ(真菌)によって脂肪酸に分解されるのですが、頭皮が脂漏の状態だったり湿気がひどい状態だったりすると、このカビが異常に繁殖し、炎症を起こしてしまうことがあります。これを「脂漏性皮膚炎」といいます。脂漏性皮膚炎を治すためには、カビに効く薬効成分を含む薬やシャンプーが有効です。

乾燥が原因の「乾性フケ」

逆に皮脂が少なく、頭皮が乾燥することで出るフケもあります。これを「乾性フケ」といいます。アトピーなどの症状を持つ人もこの乾性フケが出やすくなります。乾性フケの特徴は、サラサラで細かいフケが出ることです。

脂性フケの対策

皮膚科で処方される薬を使う

頭皮が脂漏性皮膚炎を起こしているかどうかの判断は素人では難しいため、皮膚科にいって診断してもらうのが基本です。皮膚科医に脂漏性皮膚炎であると診断された場合、抗真菌薬やステロイド外用薬を処方されることがあります。

例えば、「今日の治療指針 2013年版」に書いてある薬の処方例を引用すると、こうなっています。

1. ケトコナゾール外用薬
 【処方例】 下記のいずれかを用いる。
1) ニゾラールローション 1日1~2回 塗布
2) ニゾラールクリーム 1日1~2回 塗布

2. ステロイド外用薬 
年齢や部位で使い分け。乳児または顔面などには、3)のような弱いステロイドを使用。
 【処方例】 下記の薬剤を適宜用いる。
1) リドメックスローション 1日1~2回 塗布 
2) アンテベートローション 1日1~2回 塗布
3) ロコイドクリーム 1日1~2回 塗布
4) リドメックスクリーム 1日1~2回 塗布

3. 内服療法
症例によって一時的に試みる。
 【処方例】下記のいずれか、または両方を用いる。
1) フラビタン錠 (10mg) 3錠 分3
2) ピドキサール錠 (20mg) 3錠 分3

あくまで上記は例ですが、こんな風に皮膚科ではそのときの症状を考慮して薬を処方してくれます。脂漏性皮膚炎の心配がある方は、まずは一度皮膚科医に相談してみましょう。

フケ対策専用のシャンプーを使う

脂漏性皮膚炎には抗真菌薬が含まれているシャンプーが有効であることが分かっています。同じく「今日の治療指針 2013年版」によると、「フケとりシャンプーとして、抗真菌薬ミコナゾールが含まれているコラージュフルフルネクストシャンプーが有効である。これには先のバージョンであるコラージュフルフルシャンプーには含まれなかった抗酸化殺菌成分のオクトピロックスも含まれており、2種類の薬用成分を有している」としています。

ただし商品の注意書きにも書かれていますが、これはあくまでカビに対して効果があるものなので、カビ以外の原因によるフケには効果がありません。乾性フケなのにコラージュフルフルネクストシャンプーを使い、「フケ対策用のシャンプーを使ったら悪化した・・・」と悩んでいる方もいるので、必ず自分のフケの原因に合った対策を取るようにしないといけません。

余分な皮脂を丁寧に洗い流す

皮脂の過剰によって引き起こされるフケなので、頭を丁寧に洗うことが重要です。低刺激なシャンプーで、爪を立てずに指の腹で頭皮をもむように優しく洗ってあげましょう。また、すすぎにはたっぷり時間を使い、シャンプーが髪や頭皮に残らないように気をつけます。

ただし、あまりにも頻繁に洗って皮脂を取り過ぎると、逆に皮脂の異常分泌を誘発してしまい、症状が悪化することがあるので注意が必要です。どの程度の頻度で洗うべきかはその人の皮脂分泌によって変わるので一概に言うのは難しく、明確な情報はありませんが、少なくとも「1日2回、3回と洗うべき」という意見はほとんど見かけません。頭をシャンプーで洗うのは多くても1日1回までとし、あとは自分のフケの具合を見ながら最も適切な頻度を探っていくのがいいと思います。

 

乾性フケの対策

洗い過ぎないように注意する

頭皮が乾燥しやすい方は、今のシャンプーの頻度が多すぎる可能性があります。例えば、にいざわ皮ふ科の新澤みどり院長は、「脂性の人でない場合、シャンプーは3日に1回程度が良い」としています(日々雑感:シャンプーは3日に1回で)。

何日に1回がいいのかはその方の皮脂分泌の程度や皮膚の質によりますが、少なくとも乾性フケが出る方は、自分が必要以上に皮脂を洗い流していないか一度確認してみた方がいいでしょう。今まで毎日洗っていた方は、2日に1回、3日に1回にしてみるとか、「毎日洗わないと無理」という方はせめてシャンプーを少し洗浄力の低いものに変えてみるとか。自分の好みや生活に合った工夫をし、頭皮を乾燥から守ってやることが必要です。

椿油などで頭皮を保湿する

乾性フケにはローションなどによる保湿も有効です。よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長は、酸化しにくいなどの理由から「椿油」の使用を薦めています(NHKあさイチ 2013年2月26日放送分より)。

共通の対策

タオルやブラッシングで頭皮を傷つけない

頭を洗った後、タオルで拭くときは押さえるようにして水分を拭き取るようにします。タオルをゴシゴシ動かすと頭皮が傷つき、フケが悪化してしまいます。

またブラッシングをするときも、頭皮をガリガリとやってしまうと頭皮は簡単に傷つくので、あまり頭皮に触らないように行います。

風呂上りにすぐにドライヤーで乾かす

カビは湿気を大好物としているので、風呂を上がった後は頭をちゃんと乾かし、良い衛生状態にしておくことが重要です。個人的な話ですが、私が以前フケで悩んだときは、ドライヤーでしっかり乾かすようにしただけである程度改善しました。それまではドライヤーを使わず自然乾燥させていたのですが、それが良くなかったようです。

ただしドライヤーは気をつけないと熱風で頭皮を傷つけてしまうことがあります。できるなら温度を低め、風量を強めに設定し、あまり頭に近づけ過ぎず離した位置から風を当てるようにすると傷めにくくなります。

また、髪の長い方や髪の多い方は、頭皮まで風が届かず、頭皮が濡れたままになってしまうことがあるので、ちゃんと頭皮が乾くように行いましょう。

バランスの良い食事

これはフケに限らず、全てにおいて言えることです。人間の体は食べ物からできており、食べ物が偏れば体もおかしくなります。栄養バランスのとれた食事が重要なことは、いうまでもありません。

特にフケの場合、ビタミンB群が不足しないように注意しましょう。ビタミンB群は皮膚の代謝を促し、健康に保つのに重要な栄養です。皮膚科医で処方されるフラビタン錠とピドキサール錠も、それぞれビタミンB6、ビタミンB2の補給剤です。

また、特に脂漏性皮膚炎の方は、牛肉や豚肉など動物性脂質を含むもの、スナック菓子、チョコレート、ナッツ、コーヒーなどのカフェイン類、アルコールなど、皮脂分泌を促進する食べ物は控え目にするようにしましょう。

できるだけ規則正しい生活を

睡眠不足やストレスは皮膚の抵抗力を低下させ、フケを悪化させる原因になります。できるだけ規則正しい生活を送り、過度なストレスがたまらないようにして、常に体調を整えておくことが大切です。

以上、フケの原因と対策のまとめでした。脂性フケであれ乾性フケであれ、自分で取り組んで改善しない場合は早めに皮膚科医に相談することをお勧めします。