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カラオケ上達の意外なコツ 歌で本当に高音・声量を出すには

カラオケ上達法に関する記事はネット上にたくさんありますが、これは違うんじゃないかという情報や、誤解を招く情報などが意外と多いと感じます。私自身、かつてそれでかなり混乱してしまいました。

私(男性)は昔、簡単な童謡ですらまともに歌えないほど下手でしたが、今はEXILE・Greeeen・ミスチル・B'z・ポルノグラフィティ・ゆず・コブクロなど、大体の歌が原キーで歌えるようになりました。その過程を思い返すと、これだけは絶対押さえるべきというコツや知識があるので、今回の記事でそれをまとめたいと思います。

即効果の出る内容も多いです。カラオケの上達を目指す方に、何か少しでも参考になれば幸いです。

 

発声のコツ

カラオケの上達を目指すうえで、まず一番最初に確認しておきたいのは発声の仕方です。歌は発声の仕方が間違っていると終わりです。高音が出ず、声量も出ず、音程も狂います。逆に歌い方が正しいと、ある程度まではパッと上達します。

お腹に力を入れろとか、腹式呼吸をしろとか、よく言われますが、実はそれよりもっと重要な発声のコツがあります。この記事ではそれをお伝えしたいと思います。

顔の中の空間を開く

そもそも声とは、肺から出た空気が喉仏のところにある声帯を通り、そのときに声帯の振動から波動を得て、さらに顔の中の空間(鼻や口、喉)で共鳴を起こし、外に出ていくものです。きちんと共鳴させると声量がグンと増すため、カラオケ上達のためには上手に共鳴させることが欠かせません。

では、どうすればより共鳴してくれるのかというと、顔の中の空間を広げることです。空間が広がると、音はより強く共鳴するようになります。

具体的にやってみましょう。鼻の奥の方をグーッ!と全力で開いてください。人間の頭蓋骨を思い出すと、鼻の穴って結構大きいですよね。あの穴に指を突っ込んで広げるぐらいのつもりでやります。中途半端ではダメです。顔の筋肉を総動員して、全方向に向かって「もうこれ以上は無理、裂けちゃう!」っていうぐらい開いてください。口角や頬が上がり、目が見開き、すごい顔になるはずです。すると、鼻の奥だけでなく口の中や喉も開きます。

これが、顔の中の空間を広げる感覚です。顔の中の空間を広げたまま歌うと、声が響くようになり、声量が増します。よく「喉を開け」とか「口の中を開け」といわれますが、鼻の奥も開かないと足りません。ちなみに歌が本当に上手い人は、外から見た感じよりもかなり顔の中の空間を上手に広げて歌っています。

日本語はあまり表情筋を使わない言語なので、私たちはつい歌う時まで表情筋を使わないという失敗をしがちです。それでは声は響きません。慣れないうちはある程度表情が大げさになってもいいので、きちんと表情筋を使い、顔の中を開きながら歌う練習をすることが重要です。しばらく練習を続けて筋肉が鍛えられてくると、無駄な力を抜いて自然に楽にできるようになります。

軟口蓋に当てるようにして発声する

発声するとき、軟口蓋に当てるつもりで発声すると、声が響きやすくなると同時に、喉を傷めずに安定して出しやすくなります。

軟口蓋とは図で見て分かるように、口の中の奥の方にあります。だから軟口蓋に当てるとなると、かなり鼻と口の奥の方を意識して発声する感じになります。さっき鼻の奥を開く話をしましたが、あれと同時に行います。鼻の奥を開きつつ、軟口蓋に当てましょう。これで声が高音になってもかなり安定して出やすくなります。

ちなみに改めてこういう図を見てみると、鼻腔ってかなり広いですよね。鼻の奥を開いて響かせる重要性が感じられます。

頭に響かせるつもりで発声する

声を出すとき、声を頭に響かせるつもりで発声すると、音の高さを外しにくくなります。

これはボイストレーナーによって表現の仕方は違うものの、よくいわれることです。例えば、歌手でボイストレーナーの広瀬香美さんは、「頭の上に風船を思い浮かべ、その風船を「パンッ!」と割るつもりで発声しなさい」と教えています。表現の仕方は違いますが、要は「口より高い位置を意識して発声する」ということです。

カラオケで人の歌を聴いていると、なんか全体的に音を低めに外している人っていますよね?高さが微妙に届いてないんだよな・・・みたいな。あれは、口や喉などの低い位置を意識して歌っていることが原因である場合が多いです。低い位置の意識で歌うと、音が全体的に下がりがちになります。さらに、喉に無駄な力が入りやすくなり、逆に声が出にくくなってしまうのです。

頭の中や頭上の風船など、高い位置を意識して歌うようにするだけで、全体的に音が上がって外しにくくなり、無駄な力も入りにくくなります。

「軟口蓋に当てる」のと若干かぶってる感じがしますが、軟口蓋に当ててさらに頭の中やその上に突き抜けて出す感じです。

また、高音のときに声がかすれたり割れたり出にくかったりする場合は、上ではなく後ろに飛ばすつもりで出すと綺麗に出やすいです。これは次の『体の中に一本の軸を意識する』であわせて解説します。

体の中に一本の軸を意識する

左側の絵のように、体の中を一本の真っ直ぐな軸が通っていることを意識して、その軸上にきちんと首が座るようにします。ちょっとあごを引く感じになります。逆に右側の絵のように首が前に出て軸からズレると、声が出にくくなることがあります。

特に高音やロングトーンを出すときに声をかすれたり割れたりさせずに綺麗に出すには、軸からズレていない姿勢で、軟口蓋よりさらに後ろ側を意識して、声を後ろに飛ばすつもりで発声すると出やすいです。

鼻と口への息を止めない

息が安定して流れていないと、声も安定して出ません。

笛を吹いた時のことを想像してみてください。大抵の方はリコーダーを吹いたことがあると思いますが、あれって息を安定して吹き続けると、音も安定して綺麗に出続けますよね。逆に息の強弱をせわしなく変えたり、逆に吸ったりしたら、どんなに穴を指で正確に押さえていても音が乱れてしまいます。

声も同じで、どんなに顔の中の空間を広げていても、声帯が正しく機能していても、息が安定して出続けないと声は安定して出ないのです。だから、息を安定して出し続ける習慣を身につけないといけません。口からも鼻からも息を出し続けます。

このとき特に注意が必要なのは、鼻への息を止めないことです。口と比べて、鼻への息の供給はつい止まりがちなのです。特に高音になるにつれて危なくなります。息の流れが変わると、顔の中の空間内の圧力が変わり、声の高さを外したり、声量が出なくなったりします。

歌う時は、できるだけ鼻への息を止めないように気をつけましょう。

以上、発声のコツについてでした。これらは即効性がありますし、練習を積めばさらに歌が上達していきます。

鼻の状態を改善する

鼻の状態は、歌の出来を思い切り左右する重要な問題です。鼻水や鼻づまりがある状態では歌のパフォーマンスは必ず下がります。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、何かしら鼻の障害を抱えている人がかなり多いことを考えると、必ず触れておかねばならない話なのですが、歌に関する記事や書籍では意外と取り上げられることが少ないです。

詰まっていると息が綺麗に流れない

例えば、リコーダーの中になにか異物が入っているとします。その異物が空気の流れを遮ってしまうと、空気全体の流れも変わり、結果綺麗な音が出なくなってしまいます。

やはり声も同じで、鼻がつまっていると綺麗に息が流れず、声に悪影響が出ます。顔の中の空間内の圧力も変わり、本来なら出るはずの声が出ないということにもなります。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎なら病院へ

風邪のように、たまーに調子が悪くなるだけならいいのですが、慢性的に鼻水や鼻づまり、くしゃみが起きるという人は、耳鼻咽喉科へいって診てもらい、少しでも改善する必要があります。

アレルギー性鼻炎でも副鼻腔炎でも、改善するために共通して重要なことは、鼻の中の環境を清潔に保ち、菌の繁殖を防ぎ、炎症を抑えることです。

私は昔からアレルギー性鼻炎を持っていたのですが、数か月前に改めて耳鼻咽喉科でCTスキャンを撮って診てもらったところ、「鼻腔内が炎症によって少し腫れていて、空気の通り道が狭くなっている」と言われました。空気の通り道が狭くなると、空気が綺麗に流れにくくなるので、当然歌に悪影響があります。

そこで、リノコートという噴霧薬を処方してもらい、かつ鼻うがいをすることを勧められました。鼻うがいをしてからリノコートを噴霧する、という生活をしばらく続けたら、鼻の通りがかなり良くなり、明らかに歌も歌いやすくなりました。炎症が治まったのでしょう。

ちなみに私は鼻うがいには『ハナクリーンS』を使っています。体温に近い温度の温水を作りやすいので、重宝しています。

他にも、花粉症がひどいなら舌下免疫療法という手もありますし、ダニやハウスダストのアレルギーなら家の中の掃除や、特に布団・枕など寝具のダニパンチを細目にやる必要があるでしょう。

今の時代、鼻の症状は結構改善できますので、鼻の調子が悪い方は改善策を講じた方がいいです。

声帯周りの筋肉を鍛える

高音をしっかり出し、人が感動するほど豊かな声量を出すためには、発声のコツや鼻の改善だけではなく、声帯周りの筋肉もある程度鍛えられている必要があります。

声帯はそれ単体で機能しているわけではなく、周りにある筋肉(閉鎖筋、輪状甲状筋など)が声帯を引っ張ったりして機能しています。より高音になればなるほど、より声量を出せば出すほど、声帯周りの筋肉への負荷も大きくなります。

はぎの耳鼻咽喉科の萩野仁志医師は著書『「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム』の中で、こう述べています。

「私が大学病院で音声外来を持って驚いたことの1つは、声を酷使して声帯を傷める人に匹敵するくらい、声に力が入らない人が多いことです。(中略)現役で頑張っていた学校の先生が引退して家に引きこもると、声がだんだん出なくなるというケースがよくあります」

これを私も経験したことがあります。当時、訳あってあまり声を出さない生活がしばらく続いたあと、発声してみると、カラオケで声が出なくなったのはもちろん、居酒屋などちょっとうるさいところでも相手に声が思うように届かなくなっており、ビックリしました。最初は病気かと思って音声外来にいったのですが、「特に問題なし」と診断されました。

しばらく悩んだ後、「ひょっとして声帯周りの筋肉の衰えが問題なのでは」と思い、定期的に発声練習をするようになりました。すると、むしろ今まで以上に高音・声量が出るようになりました。発声の仕方は何も変えていませんから、これは明らかに筋力の問題です。

この経験から、私は声帯周りの筋肉を鍛えることの重要性を痛感したのでした。

 

技術だけでは理想の歌には届かない

例えば、野球の投手は正しい投げ方を知っているだけでは通用しません。「正しいフォーム+ボールを投げるための体力」が両立できて、初めて投手として活躍できます。歌もそれと同じで、上手に歌うには「正しい歌い方+体力(筋力)」の両立が必要です。

しかしネットの情報には、技術の重要性を説く記事は多いのですが、体力の重要性を説く記事が意外と少ないのです。だから、中には「歌は正しい歌い方さえできていれば絶対うまく歌える。うまく歌えなかったり喉が疲れるのは、歌い方が間違っているから」と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。

正しい歌い方をするのが重要なのは当然ですが、歌い方が正しくても筋力が足りないからうまく歌えないという場合もあるし、歌い方が完璧でも歌い続ければ必ず喉は疲れるのです。

しかし、まだ筋力不足の状態で「歌のうまさは歌い方だけで決まる!」という思い込みを持ってしまうと、

理想通りに歌えない
 ↓
歌い方が悪いからだ
 ↓
歌い方を変える
 ↓
理想通りに歌えない
 ↓
まだ歌い方が悪いんだ
 ↓
歌い方を変える
 ↓
理想通りに歌えない
 ↓
まだ歌い方が(略)

という、いらぬ疑心暗鬼地獄に陥ってしまうこともあります。歌にはあくまで筋力も必要で、その筋力が身についてくるには多少なりとも時間が必要なんだ、ということを私たちは知っておくべきです。

閉鎖筋と輪状甲状筋を鍛える

声帯周りの筋肉で特に重要なのが、”閉鎖筋”と”輪状甲状筋”だといわれています。この二つをバランスよく鍛えていくと、高音・声量を出しやすくなります。

閉鎖筋とは、声帯を閉めるのに使われる筋肉です。芯のある声を出すには声帯をきちんと閉める必要があるため、歌を歌うために必須の筋肉です。

輪状甲状筋とは、声帯をピーンと伸ばすために使われる筋肉です。特に高音を出すときに重要になります。声帯を細長く引っ張って振動させないと高音は出ません。

この動画を見ると、低い声から高い声に移るにつれて、声帯が細長く伸びているのが分かります。これが輪状甲状筋の働きです。

閉鎖筋は芯のある声(地声)をしっかり出すことで鍛えていきます。

輪状甲状筋は高い声を出すと鍛えられますが、芯のない裏声を出すと輪状甲状筋が集中して使われるため、より効率良く鍛えられると言われています。わざと高めの歌を選んで、全部芯のない裏声で歌うなどするといいでしょう。

できるだけ無駄な力を抜いて歌う努力を続ける

筋肉を鍛えるといっても、別にグッと力を入れて歌うとか、もちろんそういうわけではありません。本来、閉鎖筋や輪状甲状筋は自然に働くもので、意図的に力を入れようとすると首の筋肉などに無駄な力が入り、むしろ声が出なくなってしまいます。

高音になればなるほど無駄な力が入りがちです。もちろん、高音になるほど声帯周りの筋肉への負荷は大きくなるのですが、だからといって首に無駄な力を入れていいわけではありません。特にまだ筋力が弱いうちはそうなりがちなのですが、それでもできるだけでいいので無駄な力を抜いて発声する努力を続けます。そうすればやがて閉鎖筋も輪状甲状筋も鍛えられていき、無駄な力を抜いてスムーズに高音や声量が出せるようになっていきます。

家で迷惑かけずに発声練習をする方法

発声練習をするたびにカラオケに行くのは、時間的・費用的に厳しいという人もいると思います。そういう場合は、家で自分の声を消しながら発声練習をするという手もあります。

私は1人deカラオケDXを使っています。スマホとつないで音楽を流し、イヤホンをつけ、マイクのスイッチを入れて歌えば、自分には自分の声と音楽が聞こえ、かつ周りにはあまり声が漏れません。これがあれば自宅でも発声練習が可能です。

ミックスボイスもまずは基礎体力

ミックスボイスとは、地声と裏声が混ざったような声です。要は「閉鎖筋と輪状甲状筋が同時に働いている状態での発声」です。これが出せるようになると、高い歌でも楽に、リラックスして歌えるようになります。喉もかなりかれにくくなります。

しかし、声帯周りが鍛えられていないうちからこのミックスボイスを気にしすぎると、かえって混乱してしまいます。ミックスボイスは基礎体力がついてくれば自然に上達していくので、最初はあまり意識しないで発声練習に取り組んだ方がいいと思います。どういうことか、これからお話します。

最初は閉鎖筋と輪状甲状筋の連携がちぐはぐ

歌を歌う時、声帯を閉鎖するための閉鎖筋と、声帯を伸ばすための輪状甲状筋を使うことはすでにお話しました。低音では主に閉鎖筋が働き、高音になるにつれてだんだんと輪状甲状筋の働きも強まり、声帯が細長く伸びながら振動するようになります。そうやって閉鎖筋と輪状甲状筋が同時に働くことで、高くて芯のある声を綺麗に出せるわけです。

しかし、最初のうちはこの閉鎖筋と輪状甲状筋を"同時に使う"ということがうまくできません。連携がちぐはぐになってしまうのです。

まず低音から高音に上げていくとき、閉鎖筋ばかりが働き、輪状甲状筋があまり働かず、声帯を伸ばす力がどんどん足りなくなってきます。そして、ある程度高くなってきたところで耐えられなくなり、急に声がパッと裏返ります。これは、輪状甲状筋がきちんと働いて高音が出るようになったのと引き換えに、今度は閉鎖筋があまり働かなくなり、声帯がパカッと開いて裏声になってしまった状態です。そしてこの先はもう、裏声しか出せません。

このように、低い音では閉鎖筋ばかり、高い音では輪状甲状筋ばかりが働く、というふうに、両極端になってしまうのです。この状態では上手に歌うことはできません。

この二つの筋肉を同時にバランスよく使うことができれば、急に声の質が変わることなく綺麗に歌うことができます。そして、そういう声のことを巷ではミックスボイスと呼んでいるわけです。

歌では、むしろ二つの筋肉を同時に使うのが当たり前ですので、ミックスボイスは別に特別な発声ではないのです。

それぞれを鍛える

閉鎖筋と輪状甲状筋を同時にバランスよく使えるようになるには、まず二つの筋肉それぞれがきちんと鍛えられている必要があります。それぞれの筋力が弱いのでは、同時に使うという器用なこともできるようになりません。 

一般的には、輪状甲状筋が弱い人が多いといわれています(特に男性)。私たちは、日常会話ではあまり高い声を出しません。そのため、閉鎖筋は日常的によく使っていても、輪状甲状筋を使う機会は少ないのです。だから発声練習で意図的に使ってやらないと、いつまでも貧弱なままです。

また、閉鎖筋の訓練も重要です。日常会話より歌うときのほうが、声帯周りの筋肉への負荷はずっと大きいですから、やはり閉鎖筋も発声練習で鍛えてやる必要があります。

自然に連携するようになる

ネット上にはミックスボイスを習得するためのいろんな工夫が紹介されていますが、本来ミックスボイスは、顔の中を開くなどの発声のコツを習得し、鼻を改善し、そして声帯周りの強化を行いながら正しく歌っていけば、自然に身についていくものです。だんだん輪状甲状筋が機能して助けてくれるようになります。感覚的には、地声と裏声を同時に出しているような感じになります。特に高音のとき、地声を出しているはずなのに、裏声を出している時のようなリラックスした状態で楽に出る。それがミックスボイスの状態です。裏声だと、高音のロングトーンとか無駄な力を入れずにらく~に出せますよね(弱々しくはなるけど)。あんな感じの発声を、地声でできるようになる感じです。だから高音を楽に、でも裏声よりは力強く出すことができます。

正しい歌い方や筋力の強化ができていない状態であれこれやっても、うまくいかず、「なんで自分はミックスボイスができないんだろう・・・」と混乱するだけです。だから特に気にすることなく、歌の練習を続けていけば大丈夫です。

強いて言うなら、『裏声に寄せるような感じで地声を出すこと』を心がけることでしょうか。あくまで地声で、でも裏声を出すときの感覚に寄せるようにして、裏声のときみたいにリラーーックスして出す感じです。正しい歌い方や筋力の強化ができていれば、それでミックスボイスの上達が早まるかもしれません。

リズムの取り方

高音や声量はそこそこ出るのに、なーんかうまく聞こえない・・・。そういう人は、リズムを外していることが多いです。

リズムを外さずに歌うためには、ドラムやベースなど、リズムコントロールをしている楽器をきちんと聞くようにすることです。例えば4/4拍子の歌の場合、自分で「ツツタツ ツツタツ ツツタツ ツツタツ」というリズムをドラムやベースの音に合わせて取ります。リズムを外しやすい人は、そもそもドラムやベースの音を全く聞いていなかったり、自分の中でリズムを取ることをしていない場合が多いです。

体を動かしてリズムを取ることも重要です。体全体を動かしたり、足だけ動かしたり、頭を動かしたり、動きが大きかったり小さかったりと人それぞれですが、プロも体でリズムを取りながら歌っています。

その他注意事項

■ 起床してすぐ歌うと体全体が機能しにくく、喉を傷めやすいです。3~4時間ぐらい経ってから歌うのが無難です。

■ 歌うのはスポーツをやるのと同じで、できるなら体を温めて(ウォーミングアップ:数分間の有酸素運動など)、体がきちんと機能するようにしてから歌うとベストです。

■ すでにお話しましたが、どんなに正しい歌い方をしても発声する以上、必ず喉は疲れます。喉が疲れたり、少し声が出にくくなってきたと感じたら、喉が回復するまで休んでください。

■ 喉を回復させるのに一番いいのは、発声しないことです。筋肉痛を治すには、結局しばらく放っておくしかありませんよね。それと同じです。とにかくできるだけ黙って、回復を待ちます。

■ ささやき声は絶対にNGです。ささやき声は声帯を振動させずに無理やり出す声で、逆に声帯への負担が大きいことが知られています。「小さい声だから負担も小さいだろう」と勘違いしやすいことに注意です。喉が疲れてる時に出すとか、独り言で出すとか、そういうことをやっているといつまでたっても喉は回復しません。

■ 喉を乾燥させるとダメージが蓄積するので、歌う時は細目に水分補給をします。余計なものが入っていない水が一番いいです。あと、乾燥しやすい冬場は、部屋で加湿器を使うなどするといいでしょう。

■ 歌の練習をするときは、できるだけ録音して後で聴きなおして確認することが重要です。歌っているときに自分が聞いている声と、周りに聞こえている声は、違います。歌っている人は自分の顔の中に響いている声を直接聞いていますが、周りの人は外に出た声だけを聞いているのですから、歌っている人とは少し聞こえ方が違うのです。だから録音して、周りにどんなふうに聞こえているのか確認しながら練習していくことが、カラオケ上達のためには必要です。

カラオケは意外なほど上達する

最初から歌がうまい人って、いますよね?そんなに練習してないはずなんだけど、なんかうまいなぁ、という。ああいう人がいるのは、当たり前なんです。

元々顔の中の空間が広い人なら、あまり意識しなくてもある程度声が響くこともあるでしょう。

鼻の状態が良ければ、悪い人より有利でしょう。

声帯周りの筋肉だって、特に鍛えてないのに強い人もいるでしょう。筋トレしてないのに力の強い人がいるのと同じです。

感覚を掴むのがうまい人もいるでしょう。「意識を高い所に保ったり、裏声に寄せるようにすると、うまく歌える気がするなー」と、言われなくても気づける人もいるでしょう。

このように、人は体にも感覚にも個人差があります。だから、歌に向いている人というのは明らかに存在するし、そういう人は大して練習しなくてもうまいんですね。

しかし、そういう良い状態というのは、ある程度意図的に作ることができます。練習すれば発声のコツは掴めるし、鼻の状態だって改善できるし、声帯周りの筋肉だって鍛えれば必ず機能が高まります。そうすれば、カラオケは誰だって上達します。童謡すらまともに歌えなかった人ですら上達するのです。

この記事がカラオケ上達のために少しでもお役にたてば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。