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二日酔い予防に効く食べ物11種

飲酒

酒を飲む以上、避けては通れないのが二日酔いの問題。私たち日本人(モンゴロイド)はアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人が多く、二日酔いになりやすい人が多いです。酒は飲まないのが一番なのですが、もし飲む場合は二日酔い予防ぐらいはしっかり行っておきたいところ。

今回は二日酔い予防に役立つ食べ物を11種載せてみました。

 

酒には利尿作用があるため、飲むとそれ以上の水分が尿となって出てしまいます。患者指導のための水と健康ハンドブックによると、例えばビールを1,000ml飲むと尿が1,100ml出て、結果100mlの脱水状態になるそうです。

脱水症状を起こすと余計にひどい二日酔いを招いてしまいます。ですので、酒を飲むときは、酒とは別に「水分補給用の飲料」が必要なのですね。あとでまとめて飲むのではなく、お酒と水を交互に飲むようにしてこまめに水分補給するのがベストです。

ちなみに飲み屋でよくウーロン茶を飲んでいる人を見かけますが、ウーロン茶には多量のカフェインが含まれており、胃への刺激が強いという特徴があります。いろいろなものを食べて胃に負担がかかっている時には特に注意が必要です。

セラクルミン (ウコンよりクルクミンの吸収率が良い)

「ウコンが二日酔いや悪酔いに効く」という話を聞いたこと無い人はいないと思います。ウコンに含まれるクルクミンが肝機能を高め、アルコール分解を促進するからですね。しかし、実はクルクミンが水に溶けにくく、体への吸収率がかなり悪いということはご存じでしょうか。せっかく飲んでも、吸収されずに外へ排出されてしまうなら意味がありません。

そのクルクミンの欠点を克服しようと開発されたのが、セラクルミンです。セラクルミンはウコンから抽出したクルクミン粉末に複数の添加物を加えて処理されたものです。詳細はWikipedia「セラクルミン」をご覧ください。

健康男性7名を対象に、飲酒30分前にセラクルミンを30mg(クルクミン換算)摂取してから飲酒させた結果、摂取しなかった場合に比べて血中アセトアルデヒド濃度が有意に抑制された、という研究結果が発表されています(PDF:クルクミン製剤の細粒化による経口クルクミンの吸収性向上とアルコール代謝及び肝機能改善に及ぼす影響)。 

トマト

2012年5月に行われた「第66回日本栄養・食糧学会大会」でアサヒグループとカゴメが発表した研究結果によると、健康な男性12名に"アルコール5%を含んだトマト酒"と"アルコール5%の焼酎"を飲ませて血中アルコールを測定したところ、トマト酒は焼酎よりも血中アルコール濃度が約30%低下し、体内からのアルコール消失も約50分早まりました。研究者は、「トマトに含まれる糖類やアミノ酸、その他成分が複合的に働き、アルコールの分解を促進している」としています。

昔から「トマトが二日酔いや悪酔いに効く」という話は世界各地にありますが、今回の研究はそれを改めて証明した形になりました。

アブラナ科の野菜

ブロッコリー、キャベツ、大根、カリフラワーなど

ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜には、スルフォラファンというフィトケミカル(植物中の天然の化学物質)が含まれています。このスルフォラファンは昔から「肝臓の解毒機能に関わる」といわれてきましたが、最近でもカゴメと米ジョンズ・ホプキンス大学がスルフォラファンの悪酔い軽減効果について発表しています。

実験では、スルフォラファンを含むえさを1週間与えたマウスと与えなかったマウスの両方にアルコールを飲ませて比較したところ、スルフォラファンを与えたマウスの血中アセトアルデヒド濃度が有意に減少しました。さらにマウスの肝細胞の培養液にスルフォラファンを加えてみたところ、アセトアルデヒドを分解する酵素を活性化することが分かりました。研究グループは「今後ヒトでの検証でも同様の効果が再現される可能性が高い」とはなしています。

スルフォラファンは特に新芽に多く含まれており、ブロッコリースプラウトには成熟ブロッコリーの数十倍のスルフォラファンが含まれています。スルフォラファン専用のサプリも販売されています。

 

和歌山県立医科大学医学部は、柿の二日酔い防止効果についての研究を発表しています(PDF:柿による悪酔い防止の生理学的研究)。20歳から55歳までの健康な男女7名に柿3個を食べさせ、その後日本酒3合を飲ませて呼気中アルコール濃度などを測定しました。その結果、呼気中アルコール濃度は柿を食べた方が食べなかった方よりも有意に低くなりました。こういった柿の効能は、柿に含まれるタンニンが胃の中のアルコールと結合するからだといわれています。他にも、アルコールによって激減してしまうビタミンCを豊富に含んでいる点も大きなメリットです。

柿そのものを食べる機会がない場合は柿酢を飲む、という手もありますね。

ハチミツ

アメリカのNational Headache Foundationは、ハチミツに豊富に含まれるビタミンB6などが二日酔い予防と治療に効く、といっています(2008-12-Hangover Headache)。テーブルスプーン2杯のハチミツを、酒を飲む前か後に摂取するのが良いそうです。

ゴマ

ゴマに含まれるセサミンは肝機能を高める他に、コレステロールを下げる、高血圧を予防する、ガンを予防するなどの働きがある、という報告があります(「健康食品」の安全性・有効性情報)。他にもゴマにはビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、二日酔い予防に限らず滋養強壮剤の食べ物として昔からよく食べられています。

ゴマのさまざまな健康効果については、今なお研究が進んでいる最中です。

牛モモ・ヒレ肉、豚モモ・ヒレ肉、鶏ささみ、鶏胸肉、レバーなど

タンパク質にはアセトアルデヒドの分解を促進したり、肝臓のダメージを修復したりする働きがあります。二日酔い予防の食べ物として欠かせません。肉はアミノ酸スコア(必須アミノ酸がどれだけバランスよく含まれているか)が高く、良質なタンパク質を摂ることができます。

ただし高カロリーなものばかり食べていると高脂血症になる恐れが高まるため、ある程度脂身の少ない低カロリーな部位を選びたいところです。

大豆製品

枝豆、豆腐など

大豆製品もアミノ酸スコアの高い食べ物です。肉よりもカロリーが低いので、酒のつまみに取り入れやすいです。

乳製品

牛乳、チーズなど

昔から乳製品は胃に膜を張ってアルコールの吸収を遅くする効果がある、といわれています。泉岡医院院長の泉岡医師によると、この効果が期待できるのは牛乳を飲んでからせいぜい2~3時間程度(あなたの二日酔い対策法、間違ってませんか?)とのことです。

また、タンパク質を豊富に含んでいる点も二日酔い予防の食べ物として向いている点です。

海産物

タコ、イカ、エビ、カニ、貝全般(サザエ、牡蠣、ホタテ、あさり、しじみ、バイ貝、つぶ貝、ミル貝、はまぐり他)、カツオ、ブリ、アジ、サンマ、イワシなど

海産物にはタウリンが豊富に含まれているものが多いです。タウリンには「肝臓の細胞を保護する」「アセトアルデヒドの分解を助ける」「アルコールによって増やされた活性酸素を除去する」「コレステロールを減らして脂肪肝を予防する」などの働きがあります。タウリンは海産物のほかにサプリメントで摂取することもできます。

あと全体的に高タンパク・低カロリーであることもこれら海産物の良い点です。 

飲む量を調整して楽しいお酒を

当たり前のことですが、どんなに二日酔い予防に効くものを食べても、その効果以上に飲み過ぎれば一巻の終わりです。お酒は食べ物を上手に選び、飲む量を上手に調整し、楽しく気持ちよく終えたいものですね。