無駄毛処理の方法まとめ 女性・男性・子供・多毛症の人まで

今や大人の女性だけでなく、男性や子供でも悩む人が多いという「無駄毛処理」。日本人は肌の色が薄く、しかも体毛が濃いために目立ちやすく、そのため無駄毛に悩む人が多いといいます。 

また女性の場合は「多毛症」という病気まであり、その疑いがある場合は専門医の診察を受けなくてはいけません。

そんな無駄毛について今現在、無駄毛処理にはどんな方法があるのか、まずは健康な大人の女性・男性の場合、次に未成年の子供の場合、最後に多毛症の人の場合について考えてみたいと思います。

 

大人の健康な女性・男性の場合 

まず成人でかつ多毛症でない女性・男性の場合です。

永久脱毛をしたいなら

永久脱毛をしたい場合にまず知っておくべきことは、「永久脱毛をするなら病院やクリニックが最適」ということです。ここでいう永久脱毛とは「一度脱毛したらほとんどの毛が生えてこなくなる」という意味での脱毛のことです。

病院やクリニックでは医療行為(人間の体のはたらきに影響を与える行為)が許されているため、高い出力でレーザーを使って毛乳頭(毛が生えてくる源)を破壊することができます。しかしエステでは医療行為が許されていないため、低い出力のレーザーやフラッシュしか使えず、毛乳頭まで破壊できない場合があります。その場合また毛が生えてきます。当然、家庭用脱毛器の場合も同じで低出力です。

実際にはエステや家庭用脱毛器で「毛が生えなくなった」という人もいますが、確実に、しかもできるだけ短期間で永久脱毛を実現したいなら、やはりエステや家庭用脱毛器ではなく病院やクリニックで高出力の脱毛施術を受けたほうがいいです。

病院やクリニックを選ぶ際には、口コミ広場にいくらか口コミが集まっているので参考になるかもしれません。例えば東京でいうと「フェミークリニック」や「たかのビューティークリニック」などの人気が高いようです。

家庭用フラッシュ脱毛器での脱毛

永久脱毛までいかなくても、無駄毛を細くしたり生えるスピードを遅くしたり、当面の無駄毛処理ができればいい、というのであれば、家庭用フラッシュ脱毛器を使うという手があります。ちなみにエステは家庭用脱毛器と効果が大して変わらない可能性が高いため、今回は省きます。

家庭用フラッシュ脱毛器のメリットは大体こんな感じです。

・毛を抜くよりも肌へのダメージが小さい
・自宅でいつでも好きなタイミングでできる
・複数の部位を行う場合、病院・クリニック・サロンよりも安く済む
・病院やクリニックのレーザーに比べると低出力な分、痛みが小さい
・他人に体を見られずに済む
・家族で使える(安上がりで済む)

逆にデメリットは、目や手の届かないところが処理できない、自分でやる手間がかかる、全て自己責任でやらないといけない、などです。

抜いたり剃ったりするタイプの家庭用脱毛器

フラッシュではなく、抜くタイプの家庭用脱毛器もあります。ブラウン シルク・エピル7Panasonic ソイエなどがそうですね。しかし無駄毛処理の中で最も肌に負担をかけるのは「抜く」という方法で、毛穴が広がってしまったり埋もれ毛(皮膚内で毛が成長してしまうこと)になってしまったりするリスクがあります。

一方、剃るタイプの家庭用脱毛器(ブラウン レディーシェーバーみたいな普通のシェーバー)は、剃るだけなので肌への負担は小さくて済みます。トリムを使えばいくらか毛を残すように処理できるのも便利です。しかし抜く場合よりも毛が生えてくるのが早いため、より頻繁な手入れが必要になります。

ワックス

脱毛ワックスを塗ってからストリップシートなどを貼り、一気にはがして脱毛する方法です。ワックスを塗るとシートだけでなくピンセットや指でも毛が抜きやすくなるので、1個あるとわりと重宝したりします。ただ、やはり抜く行為なので、肌への負担はあるでしょう。

脱毛ワックスの中でも世界的に有名なのはブラジリアンワックスです。特に女性でIライン(アンダーヘア)の脱毛に興味がある人は、YouTubeでブラジリアンワックスに関する動画が出てきます(ただし年齢制限ありの成人コンテンツなので注意)。

カミソリ

カミソリは特に皮膚を傷つけやすい上に、間違った方法でやってしまう人が多いので注意が必要です。

最低限以下のことに注意して行いましょう。 

・切れ味が鈍らないうちに適度に新しいカミソリに替える
・剃る部位を風呂で洗い、湯船に入って毛を温めて柔らかくしておく
・剃る部位にシェービングフォームシェービングジェルを塗ってから行う(石鹸はすぐ流れてしまうし肌を守る力が弱いので避けた方が無難)
・カミソリの刃をアルコール消毒する
・毛の生えている方向に向かって優しく剃る(逆剃りは肌を傷つける)
・剃った後は熱い湯船につからない(肌が敏感になっているため) 
・必ず刺激の小さいローションやクリームでアフターケアを行う

豆乳ローション

豆乳ローションは個人的にはあまりオススメできません。豆乳ローションで毛が薄くなった、生えにくくなったなどの体験談は確かにありますが、科学的根拠は無いとされています。人によっては効果が出るのかもしれませんが、効果があるかないかよく分からないものに手間やコストをかけるより、もっと確実な方法で行うことをオススメします。

 

子供(未成年)の場合

東京の有名な美容外科の担当者に「子供の無駄毛処理方法」について色々質問してみました。その回答をまとめるとこんな感じです。 

・永久脱毛は16歳以上から受け付けている(実際に多くの病院・クリニックはそうなっています)。理由はホルモンバランスの関係でレーザーによる脱毛効果が満足に出ないことが多いため。
・無駄毛処理が必要な場合は電気シェーバーでの自己処理が肌への負担が小さくて望ましい。
・特に"毛を抜く"行為は肌への負担が大きいだけでなく、毛周期(毛の生え変わるサイクル)が狂ってしまうので、もし将来永久脱毛を始めたとき、必要以上に回数がかかってしまうことがある。なので抜くのはやめてください。
・何度もカミソリで剃りすぎると、肌がカミソリ負けして色素沈着の原因にもなる。
・家庭用フラッシュ脱毛器は医療レーザーより威力が落ちるが、抜くよりは良い。ただし肌が乾燥するので終わったらちゃんと保湿をする。

多毛症の人の場合

多毛症はれっきとした病気で、もはや美容の域を超えた問題です。女性で「多毛症かもしれない」という人は、専門医の診察を受けましょう。

症状

女性において、口まわりやあご、胸、腹、背中などの毛が太い硬毛になります。多毛だけでなく、月経異常や髪の脱毛、にきび、肥満、糖尿病、性早熟などを伴うこともあります。

原因

多毛症は男性ホルモン過多などによって起こります。女性の体では男性ホルモンは卵巣と副腎で作られているため、このあたりに異常が起こると男性ホルモン分泌にも異常が起こり、多毛症につながります。

アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)の解説によると、最も多いと言われる原因はPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)です。PCOSとは卵胞や卵巣内の問題によって月経異常・不妊の状態になってしまうことで、他にも肥満や性早熟なども引き起こす可能性があります。 

他にも下垂体の異常や、薬剤使用の副作用が原因になることもあります。

検査・治療

本当に多毛症なのかどうかを確認するにはホルモン検査が必要になるため、自分だけではどうにもなりません。医療機関でしっかり検査してもらいましょう。例えばパレスクリニックのようなところは多毛症の検査・治療を受け付けています。具体的な治療の内容に関してもそちらをご覧ください。

以上、無駄毛処理の方法のまとめでした。

大人はまだいいのですが、未成年のなかには恥ずかしくて無駄毛の悩みを親や周りの人に打ち明けられず、一人で悩みを抱えてしまっている人もいます。もし年頃のお子さんをお持ちの方は気を配ってあげるといいと思います。特に思春期の子供にとって、無駄毛の悩みはとても深刻です。

また未成年の人も一人で悩みを抱え込まず、ちゃんと周りに相談しましょう。無駄毛で悩むことは決して恥ずかしいことではありませんので。